遺産相続からご売却に至った事例①
事案の背景
被相続人は父親(奥様とは20年以上前に離婚)で相続人は長女、長男、次女の3名。
長女と次女は遠方に嫁いでおり、長男は自宅を持っている、父親が死亡したことにより、実家が空き家になってしまった。子供たちにとっては大事な実家ではあるものの、今後この実家に住むことはなく、固定資産税がそこそこ高額であることもあり、売却をしたいということに。
相続関係
亡くなった人:父親
相続人:長女、長男、次女 計3名
相談者:長男
不動産の種類等
種類:戸建て
築年:築50年以上
現況:空き家(遺品多数あり)
相続人の考え
建物が古いこともあり、相続人3名とも実家を賃貸する等は考えておらず、このまま実家を守るという意味で所有を続けたとしても固定資産税がかかるのみ、庭が広く、管理をするためにかかる費用も相当額となってしまう。また不動産の価値に比し、残された預金が比較的少なく、兄弟姉妹平等に遺産を分けるには不動産を売却し、そのお金を分け合うことが最もスムーズであると考える。
本件の特徴
本件の特徴を箇条書きでまとめると以下のとおりです。
・実家には今後誰も住むことがない
・実家の管理、手入れが大変
・実家の不動産価値は高額であるのに比し、相続預金が少ない
・各相続人間で遺産は平等に分配したい
・相続人は3名とも平日は多忙であり、実家に留まり各種作業をすることが大きな負担
弊所の提案
相続人3名は遠方、多忙であることもあり、次のとおり弊所から提案をさせて頂きました。
・ご実家はなるべく高い金額で売却を目指す
・遺品は迅速に整理を行い、売却が可能なものはなるべく高い額で引き取ってもらう
・ご実家の売却代金と払い戻された預金を合算し、諸費用を控除して3名で均等に分ける
・各種手続きはすべて弊所で代行する
弊所の考え
本件はご実家を売却するに至る典型例となります。相続人のいずれかが住んでいれば売却という結論にはならないことが多いのですが、本件では売却以外に方法がなく、またそれが最も相続人にとってプラスになる事案でした。
「売却代金から相続手続き及び売却にかかる諸経費の一切を控除した残額を3分の1で分け合う」
上記を遺産分割協議の中身として定め、この内容で合意に至ったため、相続登記を申請し、弊所にて換価処分へ進めることとなりました。
弊所で行ったこと
弊所ではご依頼を受けたその日から、直ちに戸籍謄本をはじめとする相続手続きに必要な書類の収集を開始し、それと並行する形でご実家の売却に向けて手続きを進めました。
長男様は、ある程度物件の相場を調べられておられましたので、売却希望額としては5,500万円で売りたいという考えがありました。弊所ではその価格以上で売却をすべく、買主を探す売却活動を開始しました。
弊所の売却活動内容
・大手不動産仲介会社への情報提供
・地場の不動産会社への情報提供
・各不動産会社を競わせることにより、高額での買主を探索
・売却のために必要な測量作業
・ご実家内の遺品整理のため、遺品整理業者の手配
結果
本物件は駅から徒歩圏内であったこと、道路付けがよかったこと、があったため、とある地場の仲介会社が客付けしたご夫婦が注文住宅用地として購入することになりました。成約価格は5,500万円を大幅に上回る6,400万円となり、相続人の皆様におかれましては大満足の末に手続きを完了することができました。相続人からすると全てを弊所に丸投げすることにより、手続きの煩わしさから解放され、なおかつ大幅に売却額を伸ばすことができたので、有り難いことに大変感謝をして頂けました。その後、弊所では諸費用を清算し、売却額を相続人様3名に振込むことにより、無事手続きを完了させました。
まとめ
相続手続きはやるべきこと、気を付けるべきことが大変多いです。不動産の売却が絡む場合は、中抜きをする業者も非常に多いと聞きます。弊所ではお客様の利益を最大限とすることを念頭に、なるべくご負担をかけないように手続きをさせて頂きます。お見積り等では一切費用はかかりません。誠実さや結果の良さで弊所はどこにも負けない自信がございます。もし相続でお悩みの方がいらっしゃいましたら遠慮なく弊所にご相談下さい。