限定承認とは?負債を相続したくないとき気になる制度
限定承認とは
限定承認とは、相続は承認するものの、もしプラスの財産より負債の方が大きい場合は、プラスの財産の限度までで負債も負う、という少し特殊な制度です。
プラスの財産とマイナスの財産があまりにもごちゃごちゃ過ぎる場合、限定承認をすれば
- 差し引きして財産が残ればその残った財産を相続
- 残らなくても相続した財産以上に負債を負うことはない
と言った制度です。
限定承認が実務上あまり使われていない理由
しかし実務上、限定承認はほとんど利用されていません。その理由は以下によります。
- 限定承認の申立ては相続人全員で行わなければならない
- 相続財産中に不動産があれば鑑定を要し、この費用が高額(70万円前後)
- 限定承認の手続きが終わるまで1年以上の期間がかかる
- 被相続人の準確定申告が必要になる